前回はモックを使用したテストケースを作成しました。今回はプラスアルファで例外発生パターンのテストもモックで実現してみたいと思います。
今回使用するフロー
テスト対象となるフローは前回と同様のフローを使用します。今回はQueryコンポーネントで例外を発生させ、フロー下部分のSet Payload「Query Error」を表示するようにします。
例外を発生させるモック
それではエラーパターンのテストケースを作成してみます。テストケースは正常パターンと同じ構成にします。
続いて、モックの設定です。前回は擬似結果を返すように設定しましたが、今回は例外を発生させるようにします。Mock ThenプロパティからThen returnのErrorタブを選択し、TypeIdにスローする例外のType IDを入力してください。
最終的にエラーパターンのテストケースは以下のようになります。
テスト実行
それではテストを実行してみます。
この通りテストが完了していればOKです。
フローを確認して、On Error Continueを通過していることが確認できました。モックでエラーがスローされていることが分かります。
まとめ
モックのError機能を使うことにより、エラーパターンのテストケースもMUnitに組み込むことができました。分岐や入力のバリエーションの数だけテストケースを作成し、カバレージ100%を目標としてしまうと、MUnitで作成するテストケースが膨れてしまい、工数も大きくなります。フローの分割化などを駆使しながら、MUnitにかかる工数を極力減らし、カバレージの目標値をどこまで設定するか、疎通や結合テストで動作確認でカバーするかなどバランス調整も重要となります。
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