前回は簡単に、RAMLファイルを使用してAPIを定義しました。そして、AnypointStudioの取込まで完了し、DesignCenterとの紐付けまで実施しました。作成中のAPIはまだローカル環境(localhost)でしか確認ができないため、実際にサーバへ上げる作業をしたいと思います。
デプロイの対象は3種類
作成したAPIは、以下3つのいずれかの対象からデプロイすることができます。
- CloudHub
- Anypoint Runtime Fabric
- オンプレミス
Anypoint Runtime Fabricやオンプレミスは設定や手順がやや複雑なので、今回はAnypointStudioから簡単にデプロイができるCloudHubを使ってデプロイをしてみます。
Anypoint StudioからCloudHubへデプロイ
CloudHubへのデプロイはシンプルです。Anypoint StudioのMuleプロジェクトから右クリックをして、[Anypoint Platform]→[Deploy to CloudHub]を選択します。
初回のデプロイでは、環境の選択があるため、「Design」か「Sandbox」を選択します。今回は「Sandbox」を選択します。
デプロイ情報を入力します。基本的にデフォルトの内容でOKですが、アプリケーション名にはMuleプロジェクト名が自動入力されています。命名のルール(3~42文字、英数とダッシュ)もありますが、グローバルで一意となる名前にする必要があるので、よくある単語の組み合わせとかだと重複する可能性が高いです。日付や自分の名前などで重複を回避するようにしましょう。最後に「Deploy Application」でデプロイされます。
画面が切り替わります。「Open in Browser」でAnypoint PlatformのRuntime Managerが開き、ステータスを確認することができます。
2分ほど時間を有しますが、デプロイが成功すると、緑のランプが点灯します。
デプロイしたCloudHub環境で動作確認
デプロイに成功すると、Runtime Managerにも緑のランプが付き、Nameのところにリンクが付与されるので、詳細を見ることができます。
リンクを開くと詳細が表示されます。ここにドメイン名が記載されているので、このドメイン名を使って接続することができます。
実際にそのドメインを使用して、APIを叩いてみましょう。Advanced REST Clientに入力するURLを「localhost」から上記ドメイン名にして送信します。ドメインを変更しても、200 OKが表示され、APIが動作していることが分かります。
サーバの使用状況も確認できる
先ほどドメイン名の表示を確認したRuntime Managerをリフレッシュします。すると、グラフの部分がちょこっと跳ね上がっているのが分かります。
サーバ内のリソース消費状況が可視化できるようになり、先ほどAPIを叩いたためその部分のCPUやメモリなどの変動が確認できます。
最後に
Anypoint Platformを使用して、APIの設計やサーバにデプロイする手順について簡単ではありますが記載しました。他にも機能こそありますが、Anypoint Platformを使用した一連の機能については一旦ここで区切りを入れようと思います。
次回からはSalesforceとの接続やAPIの中身のロジックの詳細などAnypoint Studio周りを強化していきたいと思います。
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