[SFDC vs D365]レポート系リソースのまとめ

レポート系リソースの作成が一通り完了したため、まとめです。

スポンサーリンク

レポート系リソースの相関関係

Salesforceのレポート系リソース

Salesforceのオブジェクト、ビュー、レポート、ダッシュボードの関係性はこのような感じになります。

ビュー

オブジェクトからビューを定義して、一覧に表示します。
関連するオブジェクトの項目を表示させることはできません。
(数式項目を作成し、親オブジェクトの項目を表示させることは可能)

レポート

レポートの作成には、どのオブジェクトのどの項目を出力するかのレポートタイプが必要になります。
レポートは、表形式(結合含む)、サマリー、マトリックスから表示できるが、表形式はグラフ化できません。

グラフ

Salesforce上はグラフの定義はなく、レポートの一部として組み込まれます。
前述したように、表形式のレポートに対してのグラフは作成できません。

ダッシュボード

レポートの内容を組み込んで、ダッシュボード上に集計されたデータを可視化します。
コンポーネントには、レポートをグラフ化した内容が表示されます。
実行ユーザを指定することも可能で、ログインユーザと違うユーザ権限でダッシュボードを確認することができます。
コンポーネントからレポートを表示することができます。
この時に実行されるユーザはログインユーザなので、実行ユーザ指定でダッシュボードを表示した時と異なる内容が表示されることがあります。

Dynamicsのレポート系リソース

一方のDynamicsのエンティティ、ビュー、グラフ、レポート、ダッシュボードの関係性はこのような感じになります。

ビュー

エンティティからビューを定義して、一覧に表示します。
こちらはSalesforceのビューとは違い、関連するオブジェクトの項目を表示させることが可能です。
また、ソートや列幅についての設定も可能です。

グラフ

ビューをデータソースとして作成します。
作成したグラフは、ダッシュボード上でなくても表示することが可能で、ドリルダウンやビュー表示などの基本的な機能も使用できます。

レポート

ビューとは別に、エンティティから作成ができます。
レポートの中で一覧表示とグラフ表示が可能です。

ダッシュボード

ビューまたはグラフをコンポーネントとして取り込むことができます。
Salesforceのダッシュボードはレポートの内容をグラフ化して表示していますが。Dynamicsのダッシュボードは定義したビューやグラフがそのまま表示されます。
作成できるコンポーネント数は最大6個(Salesforceでは20個)と少なめなので、注意しましょう。

完璧な移行は難しい!?

以上がレポート系リソースとなりますが、大まかな機能としては両者共に一致しています。
ただし、それぞれで細かいところで機能面の違いがあるため、Salesforceのレポートを現状維持でそのままDynamicsに取り込む、またはその逆は完璧にはできないことを心得ておきましょう。
移行設計の時にはレポート系機能を再考した方がいいでしょう。

コメント