レポート系リソースの作成が一通り完了したため、まとめです。
レポート系リソースの相関関係
Salesforceのレポート系リソース
Salesforceのオブジェクト、ビュー、レポート、ダッシュボードの関係性はこのような感じになります。
ビュー
オブジェクトからビューを定義して、一覧に表示します。
関連するオブジェクトの項目を表示させることはできません。
(数式項目を作成し、親オブジェクトの項目を表示させることは可能)
レポート
レポートの作成には、どのオブジェクトのどの項目を出力するかのレポートタイプが必要になります。
レポートは、表形式(結合含む)、サマリー、マトリックスから表示できるが、表形式はグラフ化できません。
グラフ
Salesforce上はグラフの定義はなく、レポートの一部として組み込まれます。
前述したように、表形式のレポートに対してのグラフは作成できません。
ダッシュボード
レポートの内容を組み込んで、ダッシュボード上に集計されたデータを可視化します。
コンポーネントには、レポートをグラフ化した内容が表示されます。
実行ユーザを指定することも可能で、ログインユーザと違うユーザ権限でダッシュボードを確認することができます。
コンポーネントからレポートを表示することができます。
この時に実行されるユーザはログインユーザなので、実行ユーザ指定でダッシュボードを表示した時と異なる内容が表示されることがあります。
Dynamicsのレポート系リソース
一方のDynamicsのエンティティ、ビュー、グラフ、レポート、ダッシュボードの関係性はこのような感じになります。
ビュー
エンティティからビューを定義して、一覧に表示します。
こちらはSalesforceのビューとは違い、関連するオブジェクトの項目を表示させることが可能です。
また、ソートや列幅についての設定も可能です。
グラフ
ビューをデータソースとして作成します。
作成したグラフは、ダッシュボード上でなくても表示することが可能で、ドリルダウンやビュー表示などの基本的な機能も使用できます。
レポート
ビューとは別に、エンティティから作成ができます。
レポートの中で一覧表示とグラフ表示が可能です。
ダッシュボード
ビューまたはグラフをコンポーネントとして取り込むことができます。
Salesforceのダッシュボードはレポートの内容をグラフ化して表示していますが。Dynamicsのダッシュボードは定義したビューやグラフがそのまま表示されます。
作成できるコンポーネント数は最大6個(Salesforceでは20個)と少なめなので、注意しましょう。
完璧な移行は難しい!?
以上がレポート系リソースとなりますが、大まかな機能としては両者共に一致しています。
ただし、それぞれで細かいところで機能面の違いがあるため、Salesforceのレポートを現状維持でそのままDynamicsに取り込む、またはその逆は完璧にはできないことを心得ておきましょう。
移行設計の時にはレポート系機能を再考した方がいいでしょう。
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