今回のテーマはダッシュボードです。
今まで、ビューやグラフを作成してきたので、それをダッシュボードへ取り込む方法について、両システム比較をします。
ダッシュボードとは
作成したレポートやビューを一纏めにして、ユーザにとって現状を直感的にわかりやすく情報を可視化する機能です。
もともと、ダッシュボードは車の計器類(速度計やガソリン残量など)から来ているらしいです。
ガソリン残量であればわざわざ給油口を開けなくても運転席から確認ができるようになっていますよね。
Salesforce、Dynamics共にダッシュボードで名前は統一されています。
細かい違いこそあるものの、情報を集約して1つの画面に表示するところは同じです。
前回までで、ダッシュボード作成に必要な材料は揃えたので、実際に作成して掲載してみます。
ダッシュボードの作成
では、それぞれのダッシュボード作成して機能比較を。
今回作成部分はこのようになります。
SFDC:ダッシュボードの作成
まず、ダッシュボード作成で前提となるのは、データソースとしてレポートが必要になること。
そして、そのレポートはサマリー形式orマトリックス形式であること。
表形式のレポートだけでは、ダッシュボードを作ることはできません。
Salesforceのダッシュボードは設定ではなく、タブから作成します。
[新規ダッシュボード]からダッシュボードを作成します。
グラフの表示には、[コンポーネント]タブからグラフをドラッグアンドドロップし、
[データソース]からレポートをグラフのコンポーネントにドラッグアンドドロップします。
なお、コンポーネントは最大20個まで作成することが可能です。
表形式のレポートをドラッグアンドドロップすると怒られます。
今回はシンプルにこれで保存します。
名前などは任意名でいいんですが、フォルダの格納先は運用面で意識しておく必要があります。
ダッシュボードの閲覧権限は、フォルダの権限により決まるので、フォルダ格納場所は意識しておく必要があります。
今回は練習なので、「私の非公開ダッシュボード」に配置するものとします。
出来上がったダッシュボードはこのような形で表示されます。
コンポーネント内をクリックすることで、レポートが表示されます。
以上がシンプルに作成した時のダッシュボードとなりますが、その他押さえておくべき設定として、以下のようなものがあります。
検索条件の追加
Salesforceダッシュボードは、ダッシュボード内に検索フィルタを設けることができます。
ダッシュボーの作成画面で、[検索条件の追加]からフィルタを設定することができます。
フィルタ設定されたダッシュボードはこのようになり、条件による絞り込みが可能です。
実行ユーザの指定
また、ダッシュボード上で実行ユーザの指定が可能です。
ダッシュボードの作成画面で、右上のダッシュボード実行ユーザから実行ユーザを指定するか、ログインユーザで実行するかを指定することができます。
実行ユーザを指定した場合、表示されたダッシュボードコンポーネントのデータと、コンポーネントクリック後に表示されるレポートでは表示内容が異なるため注意してください。
(レポートはログインユーザでの実行となるため)
D365:ダッシュボード作成
例によって、ソリューションから作成。
[ダッシュボード]→[新規]→[ダッシュボード]から作成します。
作成後、レイアウトの選択がありますが、ここはお好きなものを。
ダッシュボード作成の画面で、名前には任意の名前を入力します。
まずは、ビューを掲載するため、上記メニューの[リスト]を選択。
小さいですが、コンポーネントにあるリストのアイコン押下でもいいです。
ダイアログでビューの選択が表示されるので、任意のビューを選択。
ここでは、球団エンティティのセリーグ球団にしました。
このようにコンポーネントにビューが取り込まれました。
続いてグラフも取り込んでみます。
同じように、上記メニューの[グラフ]またはコンポーネント内のグラフアイコンから。
ここでは、グラフの選択欄が増えているので、グラフを選択して追加。
これで、グラフも取り込まれました。
他にも、WEBリソースやIframeなどもダッシュボードに組み込めますが、一旦シンプルにここで保存します。
コンポーネントは1つのダッシュボードに最大6個まで取り込むことができます。
保存して、公開。
あとは、これを公開するメニューがありませんので、メニューにダッシュボードを追加します。
同じくソリューションの[モデル駆動アプリ]→[NPBデータ管理]から
サイトマップの鉛筆マークから
球団データグループを選択して、[コンポーネント]タブ→[サブエリア]をメニュー内にドラッグアンドドロップします。
サブエリア内容に先ほど作成のダッシュボードを指定。
タイトルがメニューのラベル名(指定がなければ「ダッシュボード」)なので、お好みで。
最後に保存して公開。
これで、アプリケーションからメニューを選択するとダッシュボードが表示されます。
(一回ログインした状態で更新をかけると、セッションの関係で更新されない場合があるので、ログアウトしてから再度ログインすると更新されます。)
両者の違いは?
ダッシュボードをそれぞれ作りましたが、違いを挙げるとすればざっとこんなところです。
- SFDCのコンポーネントは集計されたグラフのみが表示される、ビューなどの表形式一覧表示はできない
- 作成可能なコンポーネント数はSFDCが20個、D365が6個
- SFDCのダッシュボードには検索フィルタを設置することが可能
- D365はログインユーザが実行ユーザとなるが、SFDCは実行ユーザを指定できる
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