伝播設定のカスケードとリペアレントを図解

今回はDynamicsの箸休め記事です。
Dynamicsのセキュリティを語る上で重要になってくるのが、伝播設定ですがなんとなく理解しててもイマイチピンと来ていないため図解して理解を深めてみました。

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カスケードとは

伝播設定のところでマイクロソフトのドキュメントを読み漁っていくと、カスケードという聞きなれない横文字が出てきます。
昔そういうバンドあったっけ。。。

「元々横文字苦手なんだよなぁ」と思いつつ、調べてみると「カスケード」=「伝播する」という理解でいいみたいです。
カスケードは元々、伝播の英語表記なんですが、英単語の意味を調べてみると、「何段も連なった小さな滝のこと」を意味しています。
これだけだと謎ですが、絵に書いてみると分かりました。

伝播設定におけるカスケードのイメージ図

図のように、親から子レコードへ伝播するとき、また、子レコードから孫レコードへ伝播するとき、目には見えませんが、青い伝達経路を経てアクセス権の伝播がされます。
この青い経路、何かに見えてきませんか?

そうです!
上から下へ流れているので、滝のように見えますね(こじつけ?)。

このように、上から下へ流れていく様子が滝のように、しかも何段もも連なったように見えるのでカスケードと称される訳なんですね。

カスケードという言葉は、ネットワーク用語にもなっているようで、ハブからハブへ接続するときなど、段階的に滝のようになっているネットワーク構成になるため、同じような意味で使われているとのことです。

ということで、伝播設定においてカスケードとは伝播するという意味になります。

リペアレントとは

もう一つ、伝播設定の中で出てくるカタカナ語のリペアレント。
こちらは、英語の意味を調べようとしても載っていませんでした。

でも、こちらはもっと単純な話。
リペアレントを以下のように分解すると、分かるかと思います。

リペアレント→リ ペアレント→Re Parent

そうなんです!
ペアレントは親という意味で、簡単な中学英語ですね。
そしてそれに「再び」を意味するリ(Re)が付いているということは、親の付け替えという意味になります。

日常生活で親を変えるなんてことはまずないので、システムに特化した用語と言えそうです。

実際の伝播設定では、設定の一部として、このように表示されています。
伝播設定のリペアレント

これは親の付け替えの時にどうするかという設定なので、伝播する場合は、
リペアレントで伝播する設定にした場合
このように付け替えた瞬間に滝が流れ出すので、子レコードへアクセス件が流れます。

伝播しない場合は、
リペアレントで伝播しない設定にした場合
このように、滝がせき止められるので、子レコードへ権限が流れないことを意味します。

リペアレントでは、「アクティブレコードのみ伝播」「同一所有者レコードのみ伝播」もありますが、それぞれレコードの状態による条件フィルタによる違いの設定です。
ということで、リペアレント=親の付け替え時の伝播動作という捉え方でいいかと思います。

Dynamics
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