今回はコミュニティの機能について。
コミュニティも比率は少ないながらも、試験に絡んできます。
だいたい1〜2問くらいですが、暗記モノなので点数を確実に取っておきましょう。
Salesforceにおけるコミュニティとは
Salesforceには、SFAやCRMで管理しているメインとなる組織があります。
普段何気なくログインして使っている環境のことですね。
コミュニティとは、そのメインの組織とは別に、その組織のリソースを共有した別のサイトのことを指します。
サイトそのものは別なんですが、実体としてはメインの組織の一部であるため、その組織の一部をSalesforceユーザでないユーザ(パートナーやカスタマー)に提供することができます。
コミュニティってそもそもが共同体だったり、公民館みたいた地域住民が共有できる施設を指すので、そちらの方がしっくりくるかもしれません。
コミュニティにログインするにはコミュニティライセンスが必要
この、Salesforceユーザでないユーザは具体的に何を指すか?
ズバリ取引先責任者です。
顧客管理などで使用した取引先責任者に対し、コミュニティユーザでログインが可能になります。
コミュニティにログインするには、ユーザに対しコミュニティライセンスが必要になります。
コミュニティライセンスは以下の2種類があります。
- カスタマーコミュニティ
- パートナーコミュニティ
カスタマーコミュニティはBtoC向けのライセンス、パートナーコミュニティはBtoB向けのライセンスになります。
カスタマーは1消費者、パートナーは1企業という扱いなので、当然パートナーコミュニティの方がSalesforce組織のデータを参照できるスコープが広いです。
具体的には、以下内容に対しオブジェクトの参照が可能です。
ライセンス | 参照可能なオブジェクト |
---|---|
両ライセンス参照可能 | 取引先(※1)、取引先責任者(※1)、納入商品、ケース、Chatter、Chatterアンサー、アイデア、ナレッジ、モバイル、カスタムオブジェクト(10個まで) |
パートナーコミュニティのみ参照可能 | リード、商談、コンテンツ、ロールベース共有モデル、レポート、ダッシュボード、見積(※2)、注文(※2) |
※1 パートナーコミュニティは参照と更新のみ
※2 プロファイルの設定が必要
セキュリティの考慮事項
コミュニティを使う上で、ちょっと厄介なのがココ。
実際の業務でも失敗しがちなところです。
コミュニティユーザは、取引先責任者から作成する流れになるんですが、その際に取引先責任者の所有者(つまり、取引先の所有者)が所属するロールの直下にロールが作成され、そこにコミュニティユーザが所属することになります。
キューや公開グループ、リストビューなどの共有先が「ロール&下位ロール」に指定されていた場合、ポータルロールも含まれますので、コミュニティユーザに共有したくない場合は、これらの共有先を再度変更する必要があります。
まとめ
ここで覚えておくべきポイントは、パートナーライセンスとカスタマーライセンスの違い(参照できるオブジェクト)とコミュニティユーザのロールとセキュリティ部分。
暗記ものなので、ここを覚えれば大丈夫でしょう。
- コミュニティライセンスにはパートナーライセンスとカスタマーライセンスがある
- パートナーライセンスはリードや商談などが参照可能
- 作成したコミュニティユーザは取引先所有者が所属するロール直下にポータルロールが作成される
- リストビューなどで共有先を「ロール&下位ロール」にしている場合は、コミュニティユーザにも共有されるため、必要に応じて手動変更する
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