今回のテーマは活動オブジェクトについて。
取引先や商談に比べてサブ的な使い方になるので軽視されがちですが、アクセス権などがややこしい所でもあるのでポイントを押さえておきましょう。
活動オブジェクトは少し特殊
ToDo事項や打ち合わせの予定、活動内容を記録する活動オブジェクトですが、使い方としては関連する取引先や商談など別のオブジェクトと関連付けて使用するのがメインの使い方になります。
他のオブジェクトと大きく異なるところは、どのオブジェクト(もちろん例外はありますが)に対しても関連づけられるという点が最大の特徴となります。
そんな活動のレコードをレポートにて表示する場合は、活動レポートタイプが使用されます。
標準のレポートタイプでも「取引先が関連する活動」「取引先責任者が関連する活動」「商談が関連する活動」が存在しますが、それぞれどのオブジェクトに活動が付いているかで表示範囲が若干異なります。
上記レポートタイプについて表示できる活動は以下のようになります。
この中でやはり特記すべきは取引先が関連する活動のレポートタイプになります。
「取引先が関連する活動」と言っておきながら、取引先責任者と商談の活動のカバーしているので、ここはポイントとして押さえておきましょう。
実際に活動を作成して試してみましょう。
取引先責任者と商談のそれぞれに活動を作成すると、
取引先の活動履歴から上記で作成した活動も一緒に活動ができます。
活動の編集に関する応用ケース
取引先のレポートタイプが取引先責任者と商談をカバーすると分かったところで、次に活動オブジェクトの編集について考えみます。
組織の共有設定がこのようになっていた場合、活動の編集はどうなるかを考えてみます。
まず、共有設定が「親レコードに連動」となっていた場合は、子レコードにもアクセス権が継承されます。
取引先責任者に活動がついている場合は、その活動は親である取引先責任者のアクセス権に依存する訳です。
ところが、取引先責任者の共有設定も「親レコードに連動」となっているので、その取引先責任者の親レコードである取引先のアクセス権に依存している訳です。
お分かりでしょうか?
取引先責任者の活動は取引先責任者の権限と取引先の権限を両方持っていないといけないことになります。
レコードのアクセス権自体は共有設定により引き継がれますが、プロファイルにより参照・編集が異なる場合があるので、取引先が編集可、取引先責任者が編集不可であれば、活動の編集ができないということになります。
このように、活動オブジェクトの共有設定を「親レコードに連動」にした場合、二重で継承が発生するパターンがあるため、試験でも狙われやすいポイントではあります。
1回1回紐解いていくと、さほど難しくはないものの複合ケースというのもよく出題されるので基本を覚えておくようにしておきましょう。
まとめ
- 「取引先が関連する活動」レポートタイプは取引先・取引先責任者・商談の活動がレポート出力できる
- 活動の共有設定が「親レコードに連動」の場合は、親レコード(関連先)のアクセス権を引き継ぐ
- 取引先責任者の活動の共有設定が「親レコードに連動」の場合は、取引先、取引先責任者の両方のアクセス権を要する
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