Einsteinボットにロジックを組み込む〜ルールとアクション〜

前回はチャットボットにメッセージと質問を組み込みました。
今回は残りのルールとアクションについて、そして次のステップでの処理方法についての記事となります。

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ルールを使って条件分岐する

今まではルートが1本道でしたが、「ルール」を使用することによって、条件分岐することができます。

前回のボットの質問の続きから、ルールを追加していきます。
ボットのダイアログからルールを追加

今回は性別が男だったら、「おかえりなさいませ、ご主人様」というメッセージを表示し、性別が女だったら、「おかえりなさいませ、お嬢様」というメッセージを表示します。

ルールを追加したら、条件とアクションをそれぞれ指定します。
男用のルールを以下のように設定します。

項目 設定値
変数名 Sex(Text)
演算子 次の文字列と一致
ルールアクション メッセージを送信
メッセージ おかえりなさいませ、ご主人様

ボットのルールロジックの設定

同じ要領で女用のルールも作成します。

項目 設定値
変数名 Sex(Text)
演算子 次の文字列と一致
ルールアクション メッセージを送信
メッセージ おかえりなさいませ、お嬢様

ボットのルールロジックの作成

プレビューで確認してみましょう。
性別に男を選択すると・・・
ルールロジックのボット表示
きっちりご主人様センサーが作動します。

女で選択すると・・・
ルールロジックのボット表示
この通りメッセージの出しわけに成功しました。

アクションでできること

最後に1つ飛ばしましたアクションについては、すごくざっくり言えばより複雑なことができるようになります。

複雑なことができるということは、より細かい設定をしなきゃいけないかと思いきや、実は3種類のアクションを指定するだけの簡単設定となっています。

その3種類が以下の通りです。

  • Apex
  • フロー
  • メール送信

メール送信はその場で送信先やメッセージなどを設定しますが、Apexやフローは事前に作成したApexクラスまたは自動起動フローを呼び出すだけのお手軽設定となっています。
あとは、Apexやフローの中で複雑なロジックを組みこむことにより、より柔軟に処理をすることが可能になります。
ボットの中で設定できないロジックでもApexやフローでカバーしていくという使い方になるかと思います。

ボットから呼び出しできるApexクラスについてはある条件を満たしたApexクラスのみが呼び出し可能なため、これば別記事で取り上げることにしましょう。

次のステップでダイアログ間を移動

メッセージや質問、アクションなどで一連を処理を実施した後にダイアログの終了処理が入ります。

ダイアログの最後に次のステップという欄があり、ここで次の動作を指定することでチャットを終了したり、エージェントに転送したりすることができます。

次のステップで以下内容を選択できますが、ダイアログへ移動する手段を設定するものであり、最終的には全てダイアログの移動へと繋がります。

  • 顧客の入力を待機・・・ユーザ自身がどのダイアログに行くのかをテキストで入力します
  • メニューを表示・・・メニューを表示してユーザがどのダイアログに行くかを選択します
  • 別のダイアログを開始・・・ボット内で設定したダイアログで自動的に移動します
  • エージェントに転送・・・エージェントに転送ダイアログに自動的に移動します

例えば、顧客の入力を待機の場合、ダイアログの一連の処理が終わると入力待機状態になります。
ここでユーザが「エージェントに転送」を入力することによって、「エージェントに転送」ダイアログが実施されます。
顧客の入力を待機して次のダイアログを実施

ダイアログにないテキストを入力した場合は、ボットでは処理しきれずに「困惑」ダイアログに行ってしまいます。

Einstein
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