前回までで、Salesforceの接続と連携までを確認しました。これまでに作成した、Muleプロジェクトを整理するために、今回は設定周りを少しいじってみたいと思います。
接続情報の集約・一元管理
これまでに、HTTPやSalesforceに関するコネクタを使用してきました。hellomule.xmlというConfigrationファイルがプロジェクト作成時点から作られ、その中に全ての情報を詰め込んできた形になります。その際に接続情報を設定してきましたが、コネクタを作成した時点で都度設定してきました。
これらの設定情報はGlobal Elementsというタブの中で作成されています。Global Elementsは同プロジェクト内のConfigrationファイルを跨いで設定情報が参照できるようになります。
hellomule.xml内に置いておいても問題なく動作はしますが、規模が大きいプロジェクトになると、Configrationファイルが増え、その都度設定情報をGlobal Elementsに入れて運用してしまうと、設定情報が同じConfigrationが点在したり、どこに格納されているのかが分からなくなってしまいます。
Muleプロジェクトを作成するにあたって、設定情報は1つのファイルに集約させることが推奨されています。今回、その役割を果たすのがGlobal Configrationファイルとなります。以下のように、接続情報を集約させ、接続情報を一元管理することが目的となります。
Global Configrationファイルの作成
では、実際にGlobal Configrationファイルを作成し、Configration情報を集約させてみます。まずは、プロジェクト上を右クリックして、[New]→[Mule Configration File]を選択します。
名前には「global」と入力します。プロジェクト内にhellomule.xmlと同じレベルのところに、global.xmlが作成されています。
Configrationファイルを作成した時は、デフォルトでMessage Flowが選択されていますが、global.xml上ではフローは作成しません。右隣のGlobal Elementsを使用します。
こちらにhellomule記載のGlobal Elementsの内容を移します。hellomule内のGlobal Configration Elementsは削除してしまいましょう。
globalのGlobal Configration Elementsでは、右側の「Create」ボタンから作成が可能です。HTTP Listener、Salesforce Config共にConnector Configuration内にあります。今後も同じような接続情報や共通的な設定が増えていくと思いますが、同様にglobalのGlobal Configration Elementsから作成するようにしましょう。
あとはhellowmuleのGlobal Configration Elementsを消したことによって、それを使用しているコネクタにエラーが発生するので、設定情報を変えてあげればOKです。
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