Dynamics Serverインストールでどハマりしたので備忘録

Dynamics Serverのオンプレミス環境をインストールした時に躓いてしまい、今回はその備忘録です。
業務中での出来事なので、画面キャプチャが共有できないのですが、記憶の限りハマったポイントを纏めています。

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やりたいこと

VM上のWindows Server 2016にMicrosoft Dynamics 365 Serverの9.0をインストールすること。

今回のゴールは、Microsoft Dynamics 365 ServerをVMにインストールするところまで。

  • ホストOSにHyper-Vで仮想マシンを立てる
  • Windows Server 2012 R2上にHyper-Vで仮想マシンを立てる
  • VM上のWindows Server 2016にMicrosoft Dynamics 365 Serverの9.0をインストールする
  • フロントエンドとバッグエンドでサーバは分けずに同一VM上に入れる
  • Reporting Serverは使用しない(インストールこそするが、中身の設定はしない)

Dynamics Serverのインストール環境

インストール手順

以下、ざっくりしたインストール手順。

  1. Hyper-vで仮想マシンをたてる
  2. VMにWindows Server 2016をインストール
  3. ネットワーク設定
  4. SQL Serverのインストール
  5. Active Directoryのドメインコントローラ昇格
  6. Dynamics Serverのインストール

上記で設定していく中でハマったポイントを後述したいと思います。

外部ネットワークに繋がらない

現象

ネットワークに繋がらない。

原因

IPv6でインターネット接続をしようとしていた。
単純なネットワーク設定ミス。

対応方法

ローカルエリア接続で「インターネット プロトコル バージョン6(TCP/IPv6)」のチェックを外した。
これでなんとかネットに繋がるように。

必須コンポーネントのダウンロードに失敗

現象

Dynamics Serverインストーラ中の必須コンポーネントのダウンロードでダウンロードに失敗する。

原因

IEのセキュリティ強化の構成が有効になっていた。

対応方法

サーバーマネージャーのIEセキュリティ強化の構成を「無効」にする。
これで、必須コンポーネントのダウンロードができるようになった。

Dynamics Serverのインストールチェックに失敗

現象

Dynamics Serverのインストールチェックでエラーが発生。
SQL Serverでのチェックでエラーとなり、SQL Server エージェントの起動に失敗した旨のエラーメッセージが表示。

原因

SQL Server Expressでインストールしていたため。
SQL Server ExpressはSQL Server エージェントの起動できないため、インストールしたエディションが悪かったです。

問題解決の途中で、SSMTで権限をいじったりと見当違いなことも色々やりながら、かなりどハマりした所です。
そもそも、対象のSQL Serverのバージョンを確認すべきでした。

Dynamics 365 Server のソフトウェア要件
この記事では、Dynamics 365 Server に必要なソフトウェア要件を示します

対処

SQL Serverのアンインストール後にエディション(Developerにした)を変えて再度インストール。

SQL Serverをアンインストールする場合は、プログラムをアンインストールするだけでは、フォルダやレジストリが残ってしまうらしいので、それらも含めた完全アンインストールを実施した方がいいです。
SQL Serverの完全アンインストールについては、ここが参考になりました。

SQLServerを完全アンインストールする - Qiita
SSMSが起動しない不具合発生後に「プログラムと機能」からの削除と再起動を行った所再発したため、備忘録としてこの記事はMicrosoft Japan SQL Server Support Team…

SQL Server完全アンインストールし、またSQL Serverから入れ直し、再度Dynamics Serverをインストールすることでようやく成功しました。

Dynamics Serverのインストールに失敗

現象

Dynamics Serverインストール(プログレスバー進捗中)途中で中断し、エラーが発生。

原因

VMのスペックが激弱でした。
ここまで来てまだこんな罠があるとは。

対処

VMのスペックを上げて再度インストール。

ホスト側のPCもサーバ向けのPCではなかったので、それほど多くメモリを割り当てられている(8G)訳ではなかったのですが、何個か使っていないサービスを停止させてメモリ確保に勤めました。

与えられた環境で切り詰めた結果、気休め程度ではありますが、VMのメモリは4G→4.8Gへ若干アップ。
CPUコア数も増やしました。

SQL Server完全アンインストールし、またSQL Serverから入れ直し、再度Dynamics Serverをインストールすることでようやく成功しました。

実際にお客さん向けの本番に使う環境でないため、本格的なものはもっとちゃんとハードウェア設計はした方がいいと思いますが、今回は検証用での用途だったため、簡易的な作りでサーバを構築しました。

簡易的な作りといってもなかなかしんどかったです。
もうちょっとWindows ServerやSQL Serverの理解をせねば。

Dynamics
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