前回まではメールマーケティングをやりましたが、今回はランディングページを使った設定方法となります。
こちらは、メールマーケティングよりも手順が複雑ではないため、1回で終わらせます。
ランディングページによるマーケティングの流れ
ランディングページとは企業や商品のHPの入り口となるページで、顧客が最初に訪問するであろうページになります。
ここから、顧客のアクションによって集客したり、追跡したりとマーケティングを行っていくことになります。
こちらは、メールマーケティングのメールが無くなったバージョンと考えて貰えば良いです。
メールマーケティングではマーケティング担当から働きかけを行いメール発信しますが、ランディングページを使ったマーケティングでは顧客側から働きかけをすることになります。
マーケティングフォームの作成
まずは、ランディングページに載せるマーケティングフォームから作成します。
メールマーケティングでいうサブスクリプションフォームに当たるところですが、なぜかランディングフォームとは言わないみたい。
作成方法も基本的にサブスクリプションフォームと同じ。
[マーケティングフォーム]から[新規]を選びます。
テンプレートを使用する場合は、フォームの種類が「ランディングページ」になっているテンプレートを使いましょう。
氏名やメールアドレスなど必要な入力事項をフォームにセットします。
既存のテンプレートを使用した場合、リードや取引先担当者は姓が必須となっていないテンプレートもあるので、必須化もしましょう。
[デザイナー]タブから該当項目を選択してプロパティから設定します。
フォームで入力された情報はDynamics 365 Marketingの取引先担当者orリードに登録されますが、既に登録済みの場合があります。
重複して登録しないようにするためには、マッチング戦略という仕組みを使用して、重複判定をしています。
(これはサブスクリプションフォームも同じですね)
デフォルトでは、メールアドレスが一致したら既存の取引先担当者orリードとみなすというルールになっています。
「Default contact matching strategy」「Default lead matching strategy」というマッチング戦略が事前に作成されています。
姓や名などとも一致条件に加えたい場合は新たにマッチング戦略を作成するようにしましょう。
ランディングページの作成
続いてはランディングページの作成。
こちらも基本はサブスクリプションセンターと同じ。
[マーケティング ページ]から[新規]を選択。
テンプレートはランディングページのものを使用。
フォームに先ほどのマーケティングフォームを指定します。
あとはURLを入力。
エラー確認のちにライブに移行します。
マーケティングWebサイトの設定
Webサイトとこれから作成するランディングページを紐付けるエンティティです。
ランディングページには、どのくらい顧客が訪問したかが重要な指標になります。
訪問者をトラッキングするには、マーケティングWebサイトの設定から行います。
[マーケティングWebサイト]から[新規]を選択。
URLにランディングページのフルURLを入力します。
保存後にJavaScriptのコードが発行されます。
これをランディングページに埋め込むことで、訪問者のトラッキングが確認できます。
顧客体験は必須ではない
メールマーケティングでは顧客体験を作成して初めて一連の流れを作成していましたが、ランディングページによるマーケティングはランディングページを作ってしまえば顧客体験がなくても動かすことは可能です。
顧客のランディングページ上の行動からリードスコアの加算などを実現する場合は補助的に顧客体験を作成する必要があります。
次回予定
次回はイベントによるマーケティングを作っていきます。
こちらは準備からフォローアップまでなかなか大変なので、数回に分けて書くことになると思います。
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