マーケティングの第一歩ターゲティング:セグメントの作成

前回はマーケティングにおける概要説明をしました。
今回から実際にDynamics 365 Marketingの機能を使用してみましょう。

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ターゲティングには顧客の選定から

新製品やサービスができた場合は、それを売り込む顧客が必要です。

顧客と言っても、全く興味がない人や畑違いの人に対して製品アピールしても、売り上げには繋がらないことが多く全く意味がありません。
例えば、化粧品を売り込みたい場合、男性に売り込みしてもあまり効果が見込めないですよね。

そのために、顧客の選定(ターゲティング)を行います。
Dynamics 365 Marketingのターゲティングにはセグメントを使用して、ターゲット層を絞っていきます。

セグメントを作ってみよう

では、早速Dynamics 365 Marketingからセグメントを作ってみましょう。
マーケティングは「Marketing」アプリを選択することで一連の機能が使用可能です。
マーケティングアプリの起動
セグメントは2種類あり、「静的セグメント」と「動的セグメント」があります。

静的セグメント

静的セグメントは取引先担当者から対象を選択します。
簡単に言うと、売り込みたい人を直接名指しします

静的なので、状況が変わって対象が変わるようなことがあった場合は再度メンバーを手動で編集してあげる必要があります。

[セグメント]→[新規]→[新しい静的セグメント]からセグメントを作成します。
静的セグメントの作成

作成すると、以下のような空のメンバーリストが表示されるので、[追加]で既存の取引先担当者を追加していきます。
静的セグメントにメンバーの追加

ある条件をもとにメンバーを選定したい場合はクエリーベースで条件を絞り込むことも可能です。
[クエリで追加]ボタンから、条件を入れ込むことで条件を絞り込んだ取引先担当者を表示します。
(以下は性別を男性に絞った場合)
クエリーから追加するときの条件設定

ここでのクエリーはリアルタイムで反映されている訳ではなく、静的セグメントなので選んだ時点での条件となります。
リアルタイムのデータを反映したいのであれば動的セグメントを使用してください。

動的セグメント

静的セグメントでも述べたように、上記は選んだメンバーが固定されているのに対し、動的セグメントは与えられた条件に基づいてメンバーが選定されます。

年齢層や住んでいる地域、イベントに参加しているかどうかなど取引先担当者のパーソナルデータや行動に基づいてメンバーが選定されます。

動的セグメントは[セグメント]→[新規]→[新しい動的的セグメント]からセグメントを作成します。
動的セグメントの作成

こちらは最初に名前を指定するものではなく、セグメントテンプレートを指定してある条件下の抽出条件を最初に適用します(後からカスタマイズすることも可能です)。
セグメントテンプレートの選択

「イベントに登録」テンプレートを選択すると、イベント登録している取引先担当者を抽出する条件が指定された状態になります。
イベント登録テンプレートの設定例

セグメントのライブ化を忘れない

作成したセグメントはドラフト状態なので、これをライブ化するのを忘れずに。

静的セグメント、動的セグメント共に右上にある[ライブに移行]を押すとドラフト状態からライブ状態に変わります。
セグメントのライブ移行

動的セグメントはライブに移行されたのをトリガにクエリから最新のメンバーリストが更新されます。
(ちょっと時間がかかります)

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