Salesforceはレポート機能が豊富
Salesforceはレポート分析がSFAの中でも特段に優れており、その理由の一つとして機能の豊富さがあります。
それだけに、使いこなすのもなかなか大変です。
基本的な機能でも十分使えますが、Sales Cloud コンサルタントの試験はそんなに甘くはありません。
Sales Cloud コンサルタントで覚えておくべき機能
以下の機能について問われることが多いです。
- カスタムレポートタイプ
- クロス条件レポート
- 結合レポート
- バケット項目
- レポート作成スナップショット
- 動的ダッシュボード
カスタムレポートタイプ
カスタムオブジェクトや標準レポートタイプにないレポートに表示するオブジェクトとその項目を定義します。
オブジェクトは関連するオブジェクトを最大4つまで定義することができます。
最大の特徴は、関連するオブジェクトを指定するときに、子オブジェクトがないレコードも表示ができること。
レポートタイプの設定でいう、「「A」レコードには関連する「B」レコードの有無は問いません。」を選択した設定になります。
これは、標準レポートタイプにはない設定となるため、子レコードを必要としないケースにおいては、必ずカスタムレポートタイプが適用されることになります。
クロス条件レポート
レポートタイプの親オブジェクトに対して、親レコードの項目で条件の絞り込みをするのではなく、子レコードの状態を見て親レコードを絞り込むための機能です。
カスタムレポートタイプの関連有無の選択と似ていますが、カスタムレポートタイプは関連オブジェクトに対し条件指定ができません。
クロス条件を使用した場合は、関連先に対して条件設定する場合は、対象のオブジェクトをレポートタイプに加える必要はありません。
ちょっと分かりづらいので絵を書きます。
例えば、取引先ー取引先責任者で商談でフェーズが「Prospecting」の取引先責任者が関連している場合、クロス条件を使用しない場合は、レポートタイプに取引先〜商談が必要になります。
クロス条件を使用した場合は、レポートタイプは取引先〜取引先責任者のみでOKで、関連する商談に対してクロス条件を使用する事になります。
結合レポート
結合レポートは異なるレポートタイプを共有項目(同一オブジェクトの参照)で結合し、1つのレポートとして表示する機能になります。
複数のレポートタイプに跨ってまとめて表示できるのが最大の特徴です。
ちょっと作成にはコツがいりますが、商談とケースを結合するレポートを例にとると、
まず、レポートの表示形式を「結合」に選択。
次に「レポートタイプの追加」で、商談とケースを追加しましょう。
このように商談とケースが並んで表示されますが、まだ結合はされていません。
商談とケースは両方取引先を参照しているので、左の共有項目から取引先の項目(ここでは取引先名)を青い帯の部分でドラッグアンドドロップ。
このように、共有部分が結合されます。
設定手順は試験には出ないので、ポイントとしては複数オブジェクトを同時に1つのレポートで見れる事。
これにつきます。
バケット項目
数式項目を使用することなく、データ分析ができます。
例えば、取引先の従業員数に応じてカテゴリ分けする場合、パケット項目の追加を列にドラッグアンドドロップして、
しきい値を設定してカテゴリを定義すると、
このように従業員数に応じてカテゴリ分けされます。
カテゴリ化された項目はグループ化、絞り込み、並び替えが可能です。
レポート作成スナップショット
スケジュールされた時点でのレポートの内容をカスタムオブジェクトに保存する機能です。
週や月など定期的に過去の履歴を持つ事になるので、動向などデータを分析するときに重宝します。
設定の[レポート作成スナップショット]からスケジューリング可能です。
バックアップしたいレポートと格納先のカスタムオブジェクトを選択し、
最後に項目のマッピングとスケジュールを設定すればOKです。
まぁ、設定よりは使い道を覚えておけば十分でしょう。
動的ダッシュボード
これは、Dynamicsとの機能比較でもちょっと触れていますが、ダッシュボードを作成する際に実行ユーザの指定が可能です。
実行ユーザをログインユーザとした場合、同じダッシュボードでもログインしたユーザによって表示される内容が異なります。
つまり、動的ダッシュボードとは実行ユーザをログインユーザとしているダッシュボードのことをさします。
営業が自分の担当分を確認したいときに重宝します。
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