Webファイルを使ってファイルダウンロードを

Dynamicsポータルしばらく更新が滞っていましたが、環境も作り直し再開しました。

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覚えておきたいファイル管理

エンティティリスト、エンティティフォームと並び、Dynamicsポータルで最重要事項だと思っているのがファイル管理です。

ポータルユーザも特定のルールの下でファイル管理を扱うことができます。
意味ありげの「特定のルール」ですが、やはりポータルユーザなのでDynamicsユーザとは異なり、できる所が限定されるのでしっかりと押さえておきましょう。

ファイル管理については何回かに分けて記録する予定ですが、まずは手始めに簡単なダウンロードからやりましょう。

ファイルのダウンロードはWebファイルを使う

ページのコンテンツがWebページなら、ファイルはWebファイルを使用します。

WebファイルはWebページと同様URLを持つことができます。
WebページはURLを開くと、コンテンツ(Webページの内容)が表示されますが、Webファイルはファイルのダウンロードを意味します。

Webファイルは単独で使えないこともないんですが、ダウンロード元となるWebページがあったほうがダウンロードしやすいので、慣れるまでの間はWebページとセットで使用しましょう。

Webページとの関係性は、Webページの子供にWebファイルが配置されるような構成とします。

今回ポータルで作成する構成はこのような感じになります。
緑がWebページ、黄色がWebファイルね。
Webファイルの構成

ホーム画面の子ページに「契約更改」のWebページを作って、その「契約更改」のWebページの子供にファイルダウンロード用のWebファイルを作るイメージです。
そのWebファイルに対して、ファイルを添付(ここではPDF)してダウンロードを実現するようにしています。

ポータル管理からWebファイルを作成する

ポータルで実際にファイルをダウンロードする仕組みを作ってみましょう。

まずは、親となるWebページを作成。
こちらは従来通り作成しましょう。
今回は子供のWebファイルを使いたいので、テンプレートは「フルページ」を使ってくださいね。
(そうじゃないと説明が面倒くさい。。。)

Webファイルの親となるWebページ作成

Webリンクなどの設定は割愛しますが、この辺を参考に作成したWebページへメニューなどからリンクを貼ってくださいね。

次はWebファイルの作成。
ポータル管理アプリの左側メニューにWebページと同じようにWebファイルがあるので、同じ容量で作成します。

まずはメニューから選んで、必要事項の記入。
Webファイルレコードの登録

これだけだと使えません。
ファイルが必要になるので、ファイルを添付します。
一度レコードを保存しないとファイル添付ができないので、今はまだ不完全な状態ですが一旦レコードを保存します。

レコード保存後、[メモ]タブからメモと言う名の添付ファイルを付与します。
クリップアイコンからファイルの登録をしてください。
Webファイルからファイル添付

ファイルを添付するとこのような状態になるので、「メモの追加」でメモレコードを作成させます。
添付ファイル付与後のメモの追加

最もベーシックな設定はこれにて完了です。

早速ポータル管理で設定したWebファイルをポータル上で表示させてみましょう。

作成したWebページ「契約更改」を開くと、このようにWebファイルのリンクが表示されます。
Webページのコンテンツには何も設定していませんが、テンプレートでフルページを使用しているため子Webファイルが現れるような画面構成になっています。

WebページにWebファイルのリンクが表示

あとは、このリンクを押すと、添付してファイルのダウンロードが走ります。
ブラウザによって若干ダウンロードの挙動は違うのですが、いずれもダウンロードはしてくれます。
Webリンククリックでファイルがダウンロードされる

ポータル管理からやると楽

上記手順は、ちまちまレコードを1つずつ作成して、リンクなどを地道にくっつけましたが、ポータル管理から直接Webファイルが作成できるのでとても楽です。

管理者Webロールを付与したポータルユーザでログインすると、右上に編集用の小窓が出てくるので、WebファイルをつけたいWebページ(ここでは「契約更改」)を開いた状態で「子」を押します。

このように今開いているWebページの子のWebファイルが表示されます。
添付されているWebファイルが確認できる

ここでは確認だけですが、新たにポータル上から直接Webファイルを追加したい場合は、小窓から[新規]→[子ファイル]を選択します。
ポータル管理者はプレビューからWebファイルの作成が可能

サブウィンドウが表示されるので必要事項とファイルを添付して登録すればすぐにポータルに反映されます。
上記手順とやっていることは同じですが、こちらの画面では情報の登録とファイル添付が1度に実施できるので、こっちの方がとっつきやすいかもしれません。
ポータル管理者のプレビューからWebファイルの登録

このように保存して、Webページをリロードすれば反映されています。
便利!
登録したWebファイルが反映されている

このように、手順は簡潔化しましたが、ファイルのダウンロード機能は比較的簡単に実現することができます。
ダウンロードとくれば、次やりたくなるのはやはりアップロードですね。
こちらは一筋縄では行きませんので、何回かに分けて書こうと思います。

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