商品だけでは使えない
商談から、モノを販売するとき、販売するモノについては商品オブジェクトを使用します。
売買の記録である商談と何を売り買いしたかの商品を関連づけることによって商談管理をしていくわけなんですが、商品だけでは商談と関連づけて使用することはできず、必ず価格表が必要になります。
価格表はそのままの通り、商品に対して金額がいくらかといったものを定義したものになります。
価格表は料金だけを管理するものではない
その価格表ですが、金額だけを管理するものではないこと。
お客さんやサービス内容によっては、異なる金額で提示したり、一方では販売して一方では販売しなかったりといったケースもあり得ます。
そのような、商品ファミリや顧客により使い分けをし、場合によっては販売する商品を制限するところまでが価格表の機能となります。
価格表は2種類ある
そんな価格表は大きく分けて2種類あります。
標準価格表
すべての商品に対してデフォルトの価格(標準価格)が定義されている価格表になります。
この価格表は1つしか作成できません。
カスタム価格表
標準価格表とは別に、任意の商品に標準価格とは異なる価格(リスト価格)を定義することができます。
こちらは、任意個数(0でもOK)作成することができます。
標準価格表かカスタム価格表かは価格表の「標準価格表」項目から判断します(チェックが付いていたら標準価格表)。
価格表における注意点
価格表を使用するためには、価格表そのものが有効化されていないといけません。
また、価格表そのものにアクセス権が付与されている必要があります。
さらに、価格表に設定されているそれぞれの商品(商品エントリ)に対して有効になっている必要があります。
加えて、価格表が参照可能でも、商品そのものが有効化されていなければ商品の追加ができません。
つまり、価格表の有効化、価格表の参照権限、価格表エントリの有効化、商品の有効化のすべて満たしていないと使用できないことになります。
価格表の有効化は価格表の有効欄にチェックが付いているものが有効化されます。
価格表への参照権限はオブジェクトの参照ルールと同様、プロファイルや共有設定の設定になります。
プロファイルにはすべて参照権限がありませんので、組織に対して使用可能になっていれば参照可能になります。
参照不可であれば、共有ルールを満たしているかの判断になります。
ちなみに、組織の共有設定で選択できる「使用」は、商談でエントリーされた商品が選択できるという意味になります。
「参照のみ」の場合は商品を選択することはできません。
価格表エントリの有効化は、価格表に設定されている個々の商品から有効化のチェックを確認します。
商品の有効化は商品レコードから参照し、有効化のチェックを確認します。
このように、幾多の有効化の壁を超えてようやく使用可能になるので、実際にやってみるとどこが無効になっているか迷子になることが多いです。
ここが一番試験に出やすいポイントになりますので、価格表の有効化についての手順は覚えるようにしましょう。
また、商談で適用される価格表は1つになります。
商品Aは価格表1の料金を使いたいけど、商品Bは価格表2の料金を使うといった使い方ができません。
この場合は、新たに価格表3を作成して価格表を定義する必要があります。
まとめ
今回は3番目かな。
- 価格表は標準価格表とカスタム価格表があり、標準価格表は1つしか作成できない
- 標準価格表は標準価格を、カスタム価格表はリスト価格を設定する
- 価格表は価格表の有効化、価格表エントリの有効化、商品の有効化、価格表のアクセス権をすべて満たした上で使用できる
- 価格表エントリを無効化することで、価格表から特定の商品を除外することも可能
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