ポータルのファイルアップロード第3弾!
最後はSharePoint連携です。
ポータルのファイル管理をSharPointで行う
Azure Blob StorageはDynamicsとは別にAzure環境を立てないといけないので、連携のためには環境整備のハードルが高めでした。
SharePointはOffice365上での構築となるので、Azure Blob Storageよりもよりハードルの低いファイル設定が実現できます。
ポータル自体にSharePointの設定をする
まずは、前提条件の整理から。
ポータルの管理でSharePointの統合を有効にします。
[SharePoint統合の設定]から[SharePoint統合を有効にする]を選択。
[有効化]を押します。
シンプルですが、これでポータルのSharePointの有効化が完了です。
有効化にはポータルの再起動が走りますが、5分くらいで完了しました。
Dynamics自体にSharePointの設定をする
同じようにDynamicsに対しても有効化します。
DynamicsでのSharePoint有効化はこちらに手順がありますので、ここでは割愛しますが同じように設定してください。
フォームにドキュメントの場所を追加する
フォームにはドキュメントの場所のサブグリッドを追加します。
フォームの設定から、[挿入]タブの[サブグリッド]を選択。
サブグリッドは以下のように指定します。
項目 | 値 |
---|---|
レコード | 関連レコードのみ |
エンティティ | ドキュメントの場所(関連) |
既定のビュー | アクティブなドキュメントの場所 |
エンティティのアクセス許可も忘れずに
あと、忘れがちなのがエンティティのアクセス許可。
ドキュメントの場所というエンティティを参照しに行っているので、エンティティのアクセス許可に参照権限をつけるのを忘れないように!
(キャプチャはフルオープンですが、セキュリティに準じて設定しておいてください)
エンティティフォームの設定
エンティティフォームの設定ですが、編集のエンティティフォームにドキュメントのサブグリッドを追加したフォームを指定するだけでOKです。
[追加設定]タブのオプション設定は何も設定する必要はありません。
なお、先ほど編集のエンティティフォームと述べましたが、挿入のエンティティフォームではレコードがまだ作成されていない状態であるため、ファイル添付ができません。
そのため、挿入と編集でフォームを取り込むフォームを分けるといいでしょう(挿入はドキュメントサブグリッドなし)。
ポータルでの表示
上記の内容を反映すると、ポータルの表示はこのようになります。
編集のエンティティフォームでは、このようにファイル操作のコントローラーが出ます。
[ファイルの追加]でファイルの添付が可能です。
既存ファイルの上書きもできるのでありがたいところです。
フォルダの追加も可能です。
フォルダをクリックすることで、フォルダの移動が可能です。
実際にSharePointの中をのぞくと、エンティティのフォルダの中にレコード単位でフォルダが切られます。
このようにシームレスでSharePoint操作をポータル上で実現することができます。
これにて、3種のファイル管理についての手法を掲載しました。
どのやり方にもメリット、デメリットがありますので、次回は3手法の違いについて纏めたいと思います。
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