ポータルのファイルアップロード機能〜AzureStorage編〜

ファイル管理第2弾。
今回はAzureStorageを使っての設定となります。
なかなか設定が複雑なところもあるのでほぼ備忘録です。

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AzureStorageの準備

こちらは名前の通り、Azure環境を使ってのファイル管理となりますので、Azureのアカウントが必要です。

こちらのサイトから無料版のAzure環境が作成できます。
Azureの無料版の使用

名前やクレジットカードなどの必要事項を記入します。
クレジットカード情報を入力しても、自動的にお金が吸われる訳ではないので安心してください。
Azure無料版で必要な情報を入力

同意などを経て、Azure Portalへログインできる状態になります。

Azure Portalに入った後は、サブスクリプションストレージアカウントコンテナーの順に作成します。
といっても、無料版で同意した時点で無料のサブスクリプションはすでに作成されている状態です。

なので、ストレージアカウントを作成します。
ホーム画面では[ストレージアカウント]を選択。
Azureポータルでストレージアカウントの作成

ストレージアカウントを作成しましょう。
ストレージアカウントの作成

アクセスキーが発行されます。

次にコンテナーの作成。
ストレージアカウントの下にコンテナーを選択します。
コンテナーの作成

コンテナー名は任意名でOKですが、後で設定で使用するので控えておきましょう。

これでファイルを格納する場所が作成されました。
あとは、接続に必要な情報を取得します。

ストレージアカウントから[アクセスキー]を選択し、記載されている「接続文字列」を控えておきましょう(右のアイコンでクリップボードにコピーされます)。
ストレージアカウントのアクセスキーを取得

key1とkey2はどちらを使ってもいいです。
「キー」は使わない(接続文字列に含まれている)ので、控えておく必要はありません。

ここまでがAzureの設定です。

ポータル管理

次にポータル管理の設定です。

まず、ポータル管理から[設定]を選択。
こちらに新規レコードを作成します。
(よく使用する「サイト設定」ではなく「設定」の方なので間違えないように)

ポータル管理の設定レコードの作成

以下の2レコードを作成します。

項目
FileStorage/CloudStorageAccount ストレージアカウントの接続文字列(※1)
FileStorage/CloudStorageContainerName コンテナー名(※2)

それぞれ、Azureのこの部分にあたります。
ストレージアカウントの接続文字列

コンテナー名の設定

FileStorageCloudStorageAccount

FileStorageCloudStorageContainerName

続いて、サイト設定にも設定をします。
ポータルの[サイト設定]から以下の2レコードを作成します。

サイト設定からレコードの作成

項目
WebFiles/CloudStorageAccount ストレージアカウントの接続文字列(※1)
WebFiles/StorageLocation AzureBlobStorage

サイト設定WebFilesCloudStorageAccount

サイト設定WebFilesStorageLocation

フォームの設定

まだあります。
次はフォームの設定です。

メモ添付ではタイムラインを使用しましたが、こちらは専用のフォームを使います。
ポータル作成時にすでに専用のWebリソースが作成されているので、それをフォームに追加します。

フォームから[コントロール]→[Webリソース]を選択。
Webリソースの追加

Webリソースには、「adx_annotations/adx.annotations.html」を選択します。
カスタムパラメーターには「azureEnabled=true」を入力してください。

Webリソースの追加

エンティティフォームの設定

最後にエンティティフォームの設定、こちらはファイル添付に関わるところにAzure Blob Storageを使うように設定すればOK。

[追加設定]タブからファイルに関連する内容を以下のように設定しましょう。

項目
ファイルの添付 チェック
添付ファイルの保存場所 Azure Blob Storage
添付ファイルの保存オプション メモ

エンティティフォームの添付ファイル設定

以上の設定で、メモを経由してAzure Blob Storageへファイルが保存できるようになります。

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